全ライダーが通ってきた初めてのバイク選び!あの時のワクワクと困惑は今でも忘れません。
「バイクってどうやって選ぶの?」
「排気量でなにが変わるの?」
今回は初めてのバイク選びに知っておきたい基礎知識をまとめました。
Contents
デザインで選ぶ
最初にバイクを選ぶ際、最も重視するのがデザインではないでしょうか?
スポーティーなのが好き?
クラシカルなのが好き?
しっかりと「バイクのタイプ」を理解する事で、好みのイメージが固まってくるはず。
バイクのデザインは7タイプ
ネイキッドバイク
日本で最もスタンダードなバイクのスタイルが「ネイキッドバイク」です。
「裸」を意味するネイキッドの名前通り、カウル(外装)などを装備せず、エンジン剥き出しのスポーティーなデザインが揃っています。
乗り易い乗車姿勢と軽快な運動性能で、初心者からベテランまで多くのライダーに人気があり、教習車として採用されるのもそのほとんどがネイキッドバイクです。
また、後々自分でバイクを弄りたいと思っている方にも「外装がない」と言う点でおすすめです。
代表的な車種に「ぺけじぇー」こと「XJR400R」や、教習所でお世話になった「CB400SF(スーフォア)」などがラインナップされています。
※ CB400SF
※XJR400R
アメリカンバイク(クルーザー)
デッカい車格と迫力のあるデザインが魅力の「アメリカンバイク」です。(クルーザーとも呼ばれます)
「ザ・バイク」といったワイルドなイメージで女性やビギナー、ベテランまで今も昔も一定の人気を誇っています。
そもそもは、無限に続くかの様な広大なアメリカの大地を負担なく移動する為に進化してきたタイプなので、ロングツーリングやタンデム(2人乗り)を得意としています。
その為、ソファに座っているかの様なリラックスしたポジションで走りを楽しめますが、反面スポーティーな走行はちょっと苦手です。
代表的な車種に「ドラッグスター」や「マグナ250」、大型にステップアップすれば「ハーレー」なども控えています。
※ドラッグスター400
※マグナ250
オフロード(モタード)
舗装された道をオンロード。舗装されてない道をオフロードと呼びます。
道なき道を自在に駆け回る事が出来る唯一のバイクが、この「オフロード」です。
外装などを最小限にし、車重は他のタイプと比べても圧倒的な軽さを誇ります。
非常に軽快でエキサイティングな車種が揃っていますが、シートが高いのでかなり乗り手を選びます。
また、独特なスタイルゆえにライダーの中でも好みが分かれるちょっと毛色の違うタイプです。
代表的な車種に「Dトラッカー」「セロー250」などがあります。
※Dトラッカー
※セロー250
因みにオフロードを細分化したタイプに、過酷な道を旅する(砂漠とか)事に特化した「アドベンチャー」や、オフロードの車体と運動性能をそのままにオンロード用のタイヤを履いた「モタード」などがあります。
クラシックバイク
古き良き美しいスタイルと各所に光るメカメカしさで、今も昔も変わらぬ人気のクラシックバイク。
ネオクラシックやオールドルックとも呼ばれます。
過去のスタンダードなスタイルが、現代ではクラシカルと呼ばれているだけで、根本的な構成はネイキッドと同じです。
性能面では特別 運動性能に優れていたり、トンデモなく速かったりはしませんが、「カッコいい」というバイク本来の楽しさを感じる事が出来るタイプです。
代表的な車種に「エストレヤ」や「SR400」などがあります。
※エストレヤ
※SR400
SS/スーパースポーツ
エンジン剥き出しのネイキッドと対照的に、前面がカウルに覆われた「フルカウル」のバイクです。
レースで養われた技術をフィードバックして作られる事がある為、他のタイプより一足先に最新技術&最新装備が導入されることが多いです。
しかし、空気抵抗を考慮したスタイルはコンパクトな乗車姿勢になる事が多く、ポジションはかなりキツめ。
長距離走行や2人乗りなどは不向きです。
少し前までフルカウルは「ダサい」「古い」なんて言われてましたが、近年はスタイリッシュな変貌を遂げ、若者を中心に人気を博しています。
特に250ccフルカウルは近年稀に見る盛り上がりをみせていて、代表的な車種に「ニンジャ250」「CBR250RR」などがあります。
※ニンジャ250
※CBR250RR
同じフルカウルタイプに、かつて峠がバイクで溢れかえる程のブームとなった「レーサーレプリカ」や、楽な乗車姿勢と積載能力の増加でツーリングライクに仕上げた「ツアラー」などがあります。
ストリートファイター
SF作品に登場しそうなスタイリッシュなデザインで近年人気の「ストリートファイター」
そもそもは「スーパースポーツをネイキッド化したもの」を指していますが、比較的新しく出来たタイプのため定義は曖昧です。
中には元がスーパースポーツではないのにストリートファイターを名乗るマシンが出て来ているので、クラシックバイクと同様にデザインの系統で分けられている印象です。
代表的な車種に「MT03」「KTM デューク250」などがあります。
※MT-03
※KTM デューク
ビッグスクーター
スクーターとアメリカンをミックスしたかの様なデザインの「ビッグスクーター」は、通勤・通学からカスタムベースまで、様々な層に人気があります。
ビッグスクーター最大の魅力は、圧倒的なタンデム性能と積載能力です。
車格が大きくゆったりとした乗車姿勢なので長時間2人乗りをしても疲れ難く、各所に備えられた収納スペースはバイク最大の弱点である荷物の持ち運びを可能にしています。
また、ビッグスクーターは基本的にオートマですが、近年ではシフトダウンのみ任意で行える車種も登場し、マニュアル操作の片鱗を味わう機会が増えました。
代表的な車種に「フュージョン」「マジェスティ」などがあります。
※フュージョン
※マジェスティ
2000年頃に発生した「ビクスクブーム」の影響で中古相場が低く、とりあえず安価に移動手段が欲しい人におすすめです。
排気量で選ぶ
デザインの次に重要なのが「排気量」です。
この時多くのライダーを悩ますのが「250ccにするか、400ccにするか」という問題です。
400ccの方がいいじゃん!と思われるかも知れませんが、これが中々難しいポイントなのです。
400ccと250ccの違い
400ccと250ccでなぜ悩むのか?
それは「パワーとコストの違い」です。
排気量は言わばエンジンの大きさ=パワーに直結する数値なので、当然400ccの方が魅力的に見えます。
が、しかし250ccの場合は「車検」が必要ないのです。
車検が必要ないという事は2年に1回の車検費用がかからず、そしてカスタムも好きに行うことが出来ます。
車検費用は一般的に5万円〜8万円が相場。
加えて、車検に受からない様なパーツの故障や消耗があった場合は交換となり、費用がかさんで行きます。
そういう訳で
車検が必要な250cc以上のバイクか必要のない250ccを選ぶかが重要になってきます。
これについては各々の予算と好みによりますが、車検費用が悩みの種であれば、業者に頼まず自分で車検を取得する「ユーザー車検」を利用すれば約2万円で済んでしまいます。
また、思い切って50ccMTという選択肢もあります。
初心者で大型バイクってどうなの?
たまにこんな質問を受ける事がありますが、「やめといた方がいいんじゃない?」と答えています。
もちろん、どうしても乗りたい車種が大型しかないのであれば止めませんが、ただの見栄であればやめといた方が安全です。
400ccまでのバイクと大型バイクでは、全く別の乗り物の様な車種もあり、同じ調子でアクセルを開けるとホイルスピンしたり制御不能でぶっ飛んでしまったりと危険です。
そしてある程度大型バイクを乗り回すと、結局250や400に回帰する事もそう多くはありませんので、経験値を貯めてゆっくりステップアップする事をオススメします。
エンジンで選ぶ
少し踏み込んだ話になりますが、バイクを楽しむ醍醐味の1つに「エンジンによる違い」があります。
ある程度バイクを乗り継いで行くと、見た目よりエンジン、要は乗り味でバイクを選ぶ事も多くなります。
小難しい話は置いてといて、触り程度にバイクのエンジンの種類と特徴を説明します。
単気筒エンジン
単気筒エンジンはクラシックバイクなどに多く搭載される、最も原始的と言えるエンジンです。
特徴は※トルクが強く、独特の鼓動感を楽しむ事が出来ます。
スピードを出してかっ飛ばすより、ゆったり景色を眺めながら走りたい人におすすめです。
※前に進む力。自転車で例えると最大ギアで踏み込んだ時の「グンッ!」と進む感覚。
二気筒エンジン
二気筒エンジンはスーパースポーツからアメリカンまで、様々な車種に搭載されるエンジンです。
バイクに搭載されるエンジンの中で最もバリエーションが豊富なエンジンで、様々な見た目、乗り味があります。
特徴はカタチによって様々なので、下記リンクを参考にして下さい。
4気筒エンジン
日本で最もポピュラーで人気のあるエンジンが4気筒エンジンです。
トルクが弱い代わりに最高速度に特化していて、レースで耳にする様なスピーディーなサウンドが魅力です。
また、クセがなく乗り易いので初心者にもおすすめ。
中古or新車?コストで選ぶ
デザイン、排気量、バイクを選ぶポイントは様々ありますが、世知辛い事に結局は値段で選択肢は変わってきます。
車種にもよりますが、新車の相場は大体40万〜80万円。
しかし、かつては1週間に1回のペースで新車が発売されていましたが、現在新車で選べるバイクはそう多くありません。
となると中古車も選択肢に入ってくる訳ですが、中古車の場合
により、同じ車種でも相場は激変します。
はじめてのバイクで中古車を買うなら、保険などの面倒もみてくれる大手がおすすめ。
初心者おすすめバイク
それでは最後に、初心者におすすめのバイクを250と400に分けて紹介します。
なんだかんだ書きましたが、結局は自分の気に入ったバイクが一番です。
初心者おすすめバイク250cc
HONDA CBR250RR
近年稀にみるヒットモデルとなった「CBR250RR」。攻撃的なデザインの車体に最新技術と最新装備を搭載した250とは思えない豪華仕様。
総排気量 | 249㏄ |
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エンジン | 水冷直列2気筒 |
車両重量 | 165kg |
シート高 | 790mm |
新車販売価格 | 80万円 |
Kawasaki ニンジャ250
250スーパースポーツの火付け役「ニンジャ250」。トルクフルな水冷並列2気筒エンジンをフルカウルボディーに搭載。バンク角を考慮した設計など、遊びが楽しい設計になっている。
総排気量 | 248㏄ |
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エンジン | 水冷並列2気筒 |
車両重量 | 166kg |
シート高 | 795mm |
新車販売価格 | 65万円 |
YAMAHA セロー250
オフロードタイプで人気のロングセラーマシン。圧倒的に軽量な車重で軽快なライディングを楽しめる。
Kawasaki Dトラッカー
カワサキが誇るスーパーモタードの草分け的マシン。軽量な車体とパワフルなエンジン性能で、ウィリーなどのエキサイティングな遊びが流行った。
HONDA VTR250
スタイリッシュなデザインで人気の高いホンダのロングセラーマシン「VTR250」
インパクトのある剥き出しのフレームにトルクフルなVツインエンジンを搭載。通勤・通学から街乗りまでスポーティーな走りを楽しめます。
総排気量 | 249㏄ |
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エンジン | 水冷V型2気筒 |
車両重量 | 160kg |
シート高 | 755mm |
中古販売価格 | 30万〜40万円 |
HONDA ホーネット250
特殊なエンジン機構で独特な高音を奏でるHONDAの人気車種。
ジェット戦闘機の様なサウンドと流麗なデザインで心奪われるライダーが断たない。
総排気量 | 249㏄ |
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エンジン | 水冷並列4気筒 |
車両重量 | 151kg |
シート高 | 745mm |
中古販売価格 | 30万〜40万円 |
YAMAHA MT-25
パワフルなエンジンで軽快に街を駆け巡るストリートファイター。
ビギナーからリターンライダーまで幅広い層に人気を博し、近年稀に見るヒットモデルとなった。
総排気量 | 249㏄ |
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エンジン | 水冷並列2気筒 |
車両重量 | 165kg |
シート高 | 780mm |
新車販売価格 | 54万円 |
Kawasaki Z250
カワサキ伝統の「Zシリーズ」初の250ccモデル。攻撃的なストリートファイターデザインだが、見た目と裏腹に穏やかな乗り味なので、エントリーバイクにおすすめ。
総排気量 | 248㏄ |
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エンジン | 水冷並列2気筒 |
車両重量 | 164kg |
シート高 | 795mm |
新車販売価格 | 61万円 |
SUZUKI GSR250
穏やかなエンジン性能でエントリーバイクとして人気の「GSR250」
迫力のある大柄な車格だが、足付き性が高いため男女問わずビギナー人気。価格もリーズナブルで入門にピッタリのバイクです。
総排気量 | 248㏄ |
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エンジン | 水冷並列2気筒 |
車両重量 | 183kg |
シート高 | 780mm |
中古販売価格 | 20万〜30万円 |
HONDA マグナ250
250ccとは思えない大きな車格が魅力的なホンダ「マグナ250」です。
アメリカンバイクらしい堂々としたデザインですが、ホンダらしく壊れにくい安全設計。
総排気量 | 249㏄ |
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エンジン | 水冷V型2気筒 |
車両重量 | 184kg |
シート高 | 690mm |
中古販売価格 | 10万〜25万円 |
HONDA レブル250
初の本格国産アメリカンバイクである「レブル」の名を継ぎ、2017年の登場以来人気のマシン。「SIMPLE」をコンセプトにクールでスタイリッシュに仕上げてある。
総排気量 | 249㏄ |
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エンジン | 水冷並列2気筒 |
車両重量 | 170kg |
シート高 | 690mm |
新車販売価格 | 547,800円 |
初心者おすすめバイク400cc
HONDA CB400SF
400ccネイキッドで断トツ人気の「CB400SF」
教習所でお世話になったライダーも多いのではないでしょうか。「自分が上手くなったと錯覚するバイク」と言われるほど誰が乗ってもスムーズに運転する事が出来ます。
【音で比較!】CB400SFのマフラーおすすめ人気8選! – バイクマンv2
総排気量 | 399㏄ |
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エンジン | 水冷並列4気筒 |
車両重量 | 201kg |
シート高 | 755mm |
新車販売価格 | 84万円 |
YAMAHA XJR400R
かつてブームとなった苛烈なネイキッド戦争に唯一の空冷エンジンで挑んだヤマハ「XJR400R」。空冷独特の乾いたエンジン音と軽快なコーナリングで、今なお人気の高いマシンです。
総排気量 | 399㏄ |
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エンジン | 空冷並列4気筒 |
車両重量 | 199kg |
シート高 | 780mm |
中古販売価格 | 25万〜45万円 |
SUZUKI グラディウス400
400ccとは思えない強烈な馬力とトルクで、街乗りからツーリングまで幅広く楽しめる。迫力のある剥き出しフレームがインパクト抜群。
エンジン | 水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブ |
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総排気量 | 399cc |
車両重量 | 206kg |
燃料タンク容量 | 14ℓ |
HONDA CB400F
フルカウルのCB400Rをベースに、攻撃的なストリートファイターとなったホンダ「CB400F」扱い易いトルクフルエンジンや燃費計算をしてくれるデジタルメーターなどを装備している。
総排気量 | 399㏄ |
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エンジン | 水冷直列2気筒 |
車両重量 | 192kg |
シート高 | 785mm |
中古販売価格 | 100〜万円 |
YAMAHA SR400
1978年の発売以降、変わらぬ姿のシーラカンスの様なマシン。
様々な時代のライダーに愛されてきたヤマハ「SR400」は、最早単気筒バイクの代名詞。球数も多く、中古相場も比較的リーズナブルです
※排ガス規制により2021年のファイナルエディションをもって43年の歴史に幕を下ろしました。あらゆる時代、あらゆるライダーの記憶の何処かに登場するロングセラーマシンだけあって非常に残念です。
総排気量 | 399㏄ |
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エンジン | 空冷単気筒 |
車両重量 | 175kg |
シート高 | 790mm |
新車販売価格 | 58万円 |
YAMAHA ドラッグスター400
400ccアメリカン最大人気車種であるヤマハ「ドラッグスター400」
穏やかなエンジン性能とメンテフリーのシャフトドライブの採用で初心者にもおすすめです。タンデム性能も抜群。
総排気量 | 399㏄ |
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エンジン | 空冷V型2気筒 |
車両重量 | 234kg |
シート高 | 660mm |
中古販売価格 | 20万〜35万円 |
SUZUKI イントルーダークラシック
国産400ccアメリカン最大車格を誇る「イントルーダークラシック」
迫力のある車格と、敢えてドラッグスターを選ばない天邪鬼なライダーにおすすめ。
総排気量 | 399㏄ |
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エンジン | 水冷V型2気筒 |
車両重量 | 275kg |
シート高 | 700mm |
中古販売価格 | 25万〜45万円 |
Kawasaki W400
大型クラシックバイクであるカワサキの名車「W」を中型免許で楽しめる。
ブリティッシュデザインを彷彿とさせるクラシカルデザインに、メカメカしい造形の2気筒エンジンを搭載。歯切れの良いサウンドで今なお人気は衰えない。
総排気量 | 399㏄ |
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エンジン | 空冷並列2気筒 |
車両重量 | 209kg |
シート高 | 765mm |
中古販売価格 | 35万〜55万円 |
YAMAHA YZF-R3
250ccスーパースポーツである「YZF-R25」をパワーアップ。排気量は320ccだが車重は250とほぼ変わらない為、400ccに引けを取らない走りを見せる。
総排気量 | 320㏄ |
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エンジン | 水冷直列2気筒 |
車両重量 | 170kg |
シート高 | 780mm |
新車販売価格 | 68万円 |
KTM RC390
オフロードで有名なオーストラリアのバイクメーカー「KTM」が放つスーパースポーツ。
快適な乗り心地、などは一切考慮されていない本格スポーツモデルであり、乗車姿勢は辛いが乗りこなせれば中毒でな一体感を味わえる。
総排気量 | 373㏄ |
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エンジン | 水冷単気筒 |
車両重量 | 147kg |
シート高 | 820mm |
新車販売価格 | 81万円 |