アメリカンバイクは純粋に乗ってドライブも勿論楽しいですが、他のジャンルのバイクよりファッション性の高い一面があると思います。
やはりアメリカンに乗るなら服装もビシッと決めたいものです。
という事で今回はアメリカンバイクに乗る際の服装をジャケットからブーツまで様々なアイテムを紹介しようと思います。
Contents
アメリカンバイクの服装:ジャケット編
ライダースジャケット
アメリカンバイクに乗る際のファッションとしてド定番なのがこのライダースジャケットです。 風を通さない肉厚のレザーに、グローブを着用していても掴みやすい様 大きなジッパーが付いている事が多いです。
こちらはダブルライダースという最も人気のある種類で、襟元を開けた状態と閉めた状態で激変するスタイルを楽しめます。
一方こちらはシングルライダースと呼ばれるものでダブルより落ち着いたデザインになっています。
ライダースジャケットのメリット
自分も何度か経験がありますが、しっかりとしたレザーで作られたジャケットはやはり安全性が高いです。
打撲や骨折など、衝撃による怪我はカバー出来ませんが、擦り傷などはしっかりとジャケットが受けてくれます。コレが薄手のシャツなんかだったらとゾッとする擦り傷がジャケットに残りました。
また、レザーで作られているので経年変化が楽しいです。
経年変化とは、いわゆる味という奴です。経年変化の魔法にかかると事故の傷でさえ愛着が湧きます。 最初は信じられませんが、着れば着る程自分の身体にフィットして行くので、最後にはオーダーメイドの様な着心地になります。
ライダースジャケットのデメリット
よく「革だから暖かい」なんて聞きますが、全然暖かくないです! 春夏秋ならまだしも冬場は凍えてしまいます。
レザーは風を通さないのは確かですが暖かいとは別の問題で、保温性の高いインナーと組み合わせて初めて暖かさを発揮します。 しっかりとインナーで防寒すれば風を通さないので暖かいですよ。
あと、肩が非常に凝ります。 レザージャケットの宿命ですが、基本的に重たいので、ロングツーリングなぞした日には肩がバキバキになります。
フライトジャケット
フライトジャケットは戦闘機パイロットの為に作られた軍服です。極限まで無駄を省いて、機能性だけを重視して作られました。
多くのものに、風の進入を防ぐリブや動きやすい様アクションプリーツが入っています。
素材はレザーかナイロン製のものが多く、防寒性と機能性どちらも優れています。また、種類が多い為 冬用 夏用など様々な選択肢があるのも魅力です。
冬用のおすすめはB-3
高高度爆撃機のパイロットの為作られたB-3は極寒の空でも兵士が戦えるよう 中にムートンがたっぷり敷き詰められています。
夏にはL-2がおすすめです。
L-2は夏用フライトジャケットとして開発されたので綿は一切入っていません。 正直、真夏には辛いですが根気次第で着られます。暑いけど、バイクに乗るならとりあえず一枚羽織っておきたいって時に着ています。 因みに世界初のナイロンフライトジャケットです。
フライトジャケットのメリット
フライトジャケットはなにより着ていて疲れないのが良いです。
革ジャンの様にピタッとハードではなく、少しダボっとしていて楽。着るのに気合いが要らないのでサラッと羽織れてどんな服装とも合います。
また、こちらは種類による所が大きいですが防寒性が高いのも冬には嬉しいです。
防寒性が高いフライトジャケットは爆撃機乗りの物が多いので、ボマージャケットで探すと見つかると思います。
フライトジャケットはメジャーな物からマイナーな物まで種類が多く個性を出せるのも楽しいです。
フライトジャケットのデメリット
フライトジャケットは機能面についてのデメリットは思いつかなかったのですが、様々なメーカーから出ているので、バズリクソンズなど本物志向の物からファッションの為に形だけの物と様々あり、当然ファッション寄りの物は充分な機能性を得れない事があります。
さらに一言にフライトジャケットと言っても種類によって全く別物なので、どれを選べば良いのやらとなってしまいます。 取り敢えずは見た目で気に入った物を見つけ、そこから自分が求めている用途に使える性能か調べてみるのが良いと思います。
アメリカンバイクの服装:パンツ編
レザーパンツ
読んで字の如く革で作られたパンツです。
バイク用にプロテクターが内蔵された物もあり、革ジャン同様耐久性に優れ転倒時に真価を発揮します。
また、ファッション的にも思いっきりハードにガッチリ行きたい!って時には革ジャンと革パンで迫力満点です。
レザーパンツのメリット
革ジャン同様 風を通さないので、インナー着用時は熱を逃がさず暖かく、転倒時の擦り傷から身体を守ってくれます。プロテクターの入った物であれば打撲のダメージも軽減されるので、安全面はかなり高いです。
また、運転していて腰が痛くなり難いのも嬉しいポイント。レザーとシートが密着して滑り止めの様な状態になるので、ポジションが固定され疲れ難い印象です。
レザーパンツのデメリット
やはり革ジャン同様、冬はそのままでは寒く、夏は熱を逃がさず暑いです。
冬にはインナーでしっかり防寒し、夏にはメッシュ加工された物で改善されます。そして革なので動き辛いです。種類によっては最初から柔らかく加工した商品もありますが、基本的には革なので、慣らすまでは動き辛いです。
ダックパンツ
ワークパンツの1つであるダックパンツ。
編目に隙間がないダック生地と呼ばれる特殊な作りになっていて、軍隊の装備や船の帆に使用される非常に丈夫な作りのパンツです。バイクはジーパンというイメージがありますが、個人的にはジーパンよりダックパンツの方が耐久性は高いと思います。
ダックパンツのメリット
ダックパンツは、厚く縫い目の隙間がないので非常に丈夫です。 ダックパンツを履いての運転中にすっ転んだ経験がありますが、バイクは大破したにも関わらず、ダックパンツそのものは全くの無傷でした。 更に、数は少ないですが経年変化を楽しめるパンツでもあります。ラウンドハウスに代表されるダックパンツはバキバキのノリが付いた状態から自分の物に育てて行く楽しさがあります。
ダックパンツのデメリット
ダックパンツは上記の様に生地に隙間がない為、あまり風を通さず、夏は熱がこもりやや暑いです。また、ノリが付いた状態のダックパンツはバリバリでとて固い為、最初は動き辛いというデメリットがあります。
チャップス
寒いけどオーバーパンツはアメリカンにはなぁ〜〜って時、チャップスです。
西部劇のカウボーイでお馴染みのチャップスは元々乗馬用品でしたが、時代の移り変わりと共にバイク乗りのアイテムになっていきました。
多くはレザーで作られていてパンツの上から着用します。中に起毛生地を使用した物もあり、冬におすすめの防寒アイテムです。
チャップスのメリット
何度も書いたので割愛しますが、やはりレザーなので耐久性が高いです。さらにチャップスの場合パンツの上から更に着用するので、耐久性、防寒性共に非常に優秀。
チャップスのデメリット
チャップスを履くと股間部分がパンツ剥き出しになります。これはトイレをスムーズに行う為の作りで、チャップスは元々カウボーイが仕事をする際のアイテムですので、トイレの度にチャップスを脱ぎ履きするのは面倒という事でこの様な作りになっています。
これはメリットでもありますが、バイクに乗る際に足が開いてしまうアメリカンではこの剥き出しの部分が風に晒されてしまい寒い為デメリットでもあります。また重ね着になるので若干の動き辛さもあります。
アメリカンバイクの服装:ブーツ編
エンジニアブーツ
アメリカンバイクでは革ジャンに続き定番のエンジニアブーツです。
エンジニアブーツは「エンジニア」 レイルロード・エンジニア(鉄道機関士)が使用した安全靴の一種です。
多くの物に先端に鉄が入っていて事故などで足の指が潰れない様作られています。 また、鉄道機関士が石炭を入れる際、紐があると火が引火してしまうので、紐ではなく くるぶし部分を細く作りくるぶしで固定して履くブーツになりました。
エンジニアブーツのメリット
先述の通り、多くのエンジニアブーツはつま先部分に鉄のカップが入っています。これにより、万が一の場合指が潰れない様守ってくれます。 またレザーで作られているので経年変化が楽しいです。
エンジニアブーツのデメリット
レッドウィングを始めとする、チペワ ウエスコ等 ブーツ専門メーカーのエンジニアは作りは最高ですがやはりお値段が高いです。とりあえず最初の一足ならデイトナのサイドゴアブーツがおすすめ。コスパ最強でアマゾンでもベストセラー商品です。
カップトゥブーツ
カップトゥブーツは爪先がレザーで補強されたブーツです。レッドウィングのアイアンレンジに代表されるこのブーツは、エンジニア程の強度はありませんが運転するにはちょうど良い操作性です。
また、バイクで紐靴は危険と言われますが、アメリカンの場合そこまで気にしなくていいと思います。
アメリカンバイクの服装 最後に
アメリカンバイクに乗る際の服装として幾つかおすすめをあげましたが如何でしょうか? 正直夏なんかはTシャツ一枚で乗ってしまう事もありますが、何度かすっ転んだ経験から自分は取り敢えず一枚着る様にしています。