メンテナンスやカスタムなど「何かやりたい!」と思った時、意外と困るのがパーツの名前がわからない事。
機械の集合体であるバイクは様々なパーツで構成されています。
最初の内は本当に訳が分からないですよね…
今回はカスタムやメンテナンスで覚えておくと便利なパーツを写真と共に紹介します!
Contents
フロント周りの名称
①ヘッドライト
まずはバイクの「顔」とも言えるヘッドライト。今でこそ常時点灯が義務付けられていますが、1998年まではオン・オフ切り替えが許されていました。
因みに実際に灯を発しているのはヘッドライトの中にあるハロゲンバルブ(通称:球)です。
②ウィンカー
自分のバイクが「次にどんなアクションをするのか」周りの車両に伝えるのがウィンカー。
どの方向から見ても視認可能な様に、車体の前後左右に設置されています。
③フロントフォーク
内蔵されたスプリングと油圧によって車体の衝撃を吸収する重要なパーツ。
フロントフォークは主に2種類あります。
正立フォーク
通常「フォーク」と言えばこの正立フォーク。バイクに装備されるフォークで最も一般的なスタイルです。
太い部分(アウターチューブ)が下。細い部分(インナーチューブ)が上。
倒立フォーク
正立フォークに対して、アウターチューブが上、インナーチューブが下になっているのが倒立フォーク。
高級バイクやレーサーレプリカなどに装備される事が多いですが、普通に乗ってる分には無用の長物。ただしドレスアップ要素は絶大です。
④フロントフェンダー
フロントタイヤが巻き上げる泥やゴミをカバーするパーツ。要は泥よけ。
重いとハンドル操作に影響するので近年では軽量な樹脂製が一般的だが、アメリカンバイクは金属製が多い。
ハンドルパーツの名称
①スピードメーター&タコメーター
スピードを表示するのがスピードメーター。回転数を表示するのがタコメーターです。
近年ではデジタル化が進み時間や残り燃料など、様々な情報を表示しています。
②ハンドル
ご存知バイクを操作する為の必需品。一般的に装備されるのが一本のパイプから成るバーハンドル。
グリップ部の高さ・低さ、広がりなどによって様々な種類がある。
対して左右分割して装着されるのがセパレート・ハンドル。いわゆるセパハン。
乗車姿勢はかなりキツくなるが、スタイルは抜群。
③ハンドルポスト・ライザー
ハンドルを固定する為のパーツ。
アメリカンバイクでは同じ様な役割を担うパーツをライザーと呼ぶ事もある。
④バックミラー
後方を確認する為の保安部品。
しかし、ミラーのデザインでバイクの印象は大きく変わるので、カスタムの際は意外と慎重になります。
もちろんレース車両には必要ございません。
⑤スイッチボックス
クラクションやウィンカーなど、バイクに乗るのに重要なボタンが集まってるのがスイッチボックス。
意外とここら辺の接触不良でエンジンが始動出来ないトラブルにも繋がります。
エンジン周りの名称
①エンジン
説明不要のバイクの心臓。
排気量・冷却方式・気筒数などで様々な形や乗り味が存在します。
気筒数による違いについては単気筒、2気筒、4気筒で簡単にまとめてあるのでどうぞ。
②キャブレター・FI
空気とガソリンを絶妙にブレンドした「混合気」をエンジン内部に送り込むパーツ。
このブレンドを原始的な機械仕掛けで行うのがキャブレター。
外気温などをセンサーで計算し、電気仕掛けで最高の混合気を作り出すのがFI(フューエルインジェクション )。
③エアクリーナー
キャブレターでブランドする前の空気を浄化するパーツ。と言ってもスポンジなどのフィルターが付いているだけ。
④エキゾーストパイプ
キャブレターが作り出した「混合気」をエンジンが爆発させ、その際生じた排気ガスを放出するパイプ。
エンジンから伸びている部分をエキパイ。排出口がある太い部分がマフラーやサイレンサーと呼ばれる。
見た目や音だけでなく、エンジン性能に大きく影響関わる重要な機関。
因みに「直管」とは、この一連のパーツに消音機構が一切ないもの。ただのパイプ。
足回りパーツの名称
①キャリパー
ブレーキレバーと連動して動く超重要パーツ。レバーが「ブレーキしなさい!」と命令する司令官だとすれば、キャリパーは「了解です!」と言って実際にブレーキをかける実働部隊。
②ブレーキディスクローター
ホイールに連結されたブレーキパーツ。上記のキャリパーが、このディスクローターを挟む事でタイヤの回転を制御する。
③スプロケット&チェーン
エンジンのパワーを後輪に伝えるパーツ達。いわゆる駆動系の一部。
スプロケットと呼ばれる歯車がエンジンのパワーで回転し、そのパワーをチェーンを介して後輪に連結されたもう1つのスプロケットに伝わり、タイヤが回る。
④スイングアーム
後輪と車体を繋ぐ角材の様なパーツ。後輪を左右から支えるのが一般的だが、高級車種などは片方だけで後輪を支える「片持ちスイングアーム」というのもある。